OVERDOPE <β版>
バンコクの反政府デモについて(追々記あり)
- 2010-04-13 (Tue)
- その他
今日は特亜やミンスネタではなくタイ・バンコク情勢について。
皆さまもすでにご存じのように、ロイターのカメラマン・村本博之さんが反政府デモを取材中に銃撃されて亡くなった。
タイでは通常このようなデモはもとよりクーデターも無血のうちに終わることが多いので、今回21人の死者が出るに至ったことには正直驚いている。
実は管理人、このソンクラン(タイの正月・水掛け祭り)の前にバンコクに行く予定だったのだが、航空券が取れずに断念していた。 仮にチケットが取れて現地にいたとしても仕事にはならなかっただろう。 この時期はソンクランに合わせて駐在者や旅行者の日本との往来が多いので、直前になって航空券を手配している時点で座席を押さえるのは難しかったのだが、今回ばかりはそれが幸いしたのかも知れない。
村本氏がカオサンロード(バックパッカーのための安宿が集まる通り)付近で撃たれたという報道も一部にはあるが、様々な情報によれば、やはりこの4月10日の夜、最も激しい衝突があった民主記念塔付近ではないかと思われる。 いずれにしても管理人がバックパッカー時代に慣れ親しんだ場所なのでショックを受けている。

以下の映像はTony Johというジャーナリストが撮影し、タイの英字紙「NATION」の電子版に掲載されたものだが、軍と赤服(UDD=タイ反独裁民主戦線)隊が対峙していたこのパンファー橋付近においても暴発直前までは音楽が流れたり、装甲車の兵士と赤服が握手したりと、現場には弛緩した空気があったように思える。 おそらく村本氏もこのエリアで取材をしていたのだろう。
最初は数発の花火のような音が響いただけだったが、それが合図となったかのように現場はハジけてしまった。
※一部ショッキングなシーンが含まれています。
この一つ目の映像が撮影されている最中にこの付近で村本氏も撃たれたものと思われる。 既にニュースで流されたように、村本氏が最後に撮影していた映像には政府軍側から撮ったものと赤服隊側から撮ったものがあり、彼が取材者としての客観的な視点を意識していたことが伺われる。 それはこのYouTubeの動画を撮影したジャーナリストが常に赤服側から撮影しているのとは対照的だ。
二つ目の映像は民主記念塔付近で、散発的な銃声が聞こえながらも小康状態となった現場。 持っていたゴルフクラブのシャフトに実弾が命中したという赤服隊の男。 僧侶からライターを借りて煙草をくゆらす男。 駆けつけた救急車は村本氏を収容したのかも知れない。
ふたたび装甲車と対峙する赤服隊。 ハンディカム片手に装甲車の前に歩み出たツーリストとおぼしき男、突如自ら武装解除して投降する兵士、これが証拠だとばかりに手に手に実弾や空薬莢をカメラの前に差し出す赤服隊・・・。
今回の反政府デモはいつものエリアと違って日本人が多く住むエリアや中心部のサイアム地区など商業地域にも及んでいる。 さすがに現地の友人や取引先が心配なので、ここ数日メールのやり取りをしたり、 #ThaiRedJをフォローして情勢を見守っているのだが、そこでは軍に銃撃されて倒れた赤服隊の男が、真っ二つに割られたばかりの頭からおびただしいい血を流しているショッキングな映像もあった。 さすがにすぐに削除されたようだが、かなりの殺傷能力を持った実弾が使われているのは明らか。 それは軍のみならず、赤服隊も軍から強奪した銃器を使っている模様。
Nine of 12 victims killed by super power rifles【The Nation】
2007年9月のビルマ・ラングーンでの長井氏に続き、反政府デモがハジけた瞬間にその場所にいて亡くなったのがまたしても日本人のジャーナリストとは・・・。
ソンクランとともに事態が収拾することを祈る。
不幸にも亡くなられた村本博之氏のご冥福をお祈りいたします。
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別のエントリーを立てると「またタイのことか?」とツッコまれそうなので追記(4/13)。
タイ政府が「赤服隊に混じったテロリストの映像」を公開したものが日テレの夕方のニュースでオンエアされた。 アピシット首相が「赤服に身をやつしたテロリスト」と断じた彼らの存在については10日夜に現場にいた人の証言から明らかになっており、その後も現地在住者の情報によれば「黒服」、新聞記事では「Men in Black」とそれぞれ伝えられていたものの、映像に捉えられたものは初めて目にした。
一方で赤服隊のリーダー・ナタウット氏は彼らを政府軍(鎮圧部隊)内からドロップアウトした反乱分子と見ている。 そして政府が彼らを特定しようとすることもなく、そしてまた我々に逮捕に協力するような要請もなかったとして批判している。
Natthawut: 'Terrorists' rebel soldiers【Bangkok Post】

NYTに掲載された撮影を拒む黒服の画像が様々な憶測を呼んでいる。 ウェストバッグには「ARMY」の文字、タイ陸軍のそれとは異なる銃器? 軍の特殊部隊にしても工作員にしてもお粗末。 何にしてもこれがタイ・クオリティー?
管理人は陰謀論が嫌いなので、現時点では彼らの背後に第三勢力が存在するようなことはないと思っている。 そこにどんな思惑があろうともそれはあくまで国内の勢力によるものだと思う。 根拠はないけれど。
昨年同様赤服隊にはタクシン陣営から日当が出ており、デモ隊の後方から最前線まで並ぶ位置によって500~2,000バーツ。
これはちょうど一年前の映像で、以前にも紹介したかも知れないが、王宮前広場に設置された大スクリーンに集まった赤服のデモ隊を前に、タクシン元首相が海外の滞在先からインターネット回線を通じて呼びかけた映像。
「デモに参加したら500バーツ出す!」と豪語したタクシン。 広場で歓喜する赤服隊。 カメラ脇から「セ、センセイ、それはちょっと・・・」と狼狽する秘書?
ごく限られた一部は大義で動いている赤服隊だが、そのほとんどはヒマとカネで動いているに過ぎない。 デモ隊の主な構成員である北部の農民たちも今は農閑期でヒマなのだが、昨年同様田植えの時期になると仕事のために田舎に帰ることが予想される。
デモが終息するまで持ちこたえられるか? アピシット首相は正念場を迎えた。
皆さまもすでにご存じのように、ロイターのカメラマン・村本博之さんが反政府デモを取材中に銃撃されて亡くなった。
タイでは通常このようなデモはもとよりクーデターも無血のうちに終わることが多いので、今回21人の死者が出るに至ったことには正直驚いている。
実は管理人、このソンクラン(タイの正月・水掛け祭り)の前にバンコクに行く予定だったのだが、航空券が取れずに断念していた。 仮にチケットが取れて現地にいたとしても仕事にはならなかっただろう。 この時期はソンクランに合わせて駐在者や旅行者の日本との往来が多いので、直前になって航空券を手配している時点で座席を押さえるのは難しかったのだが、今回ばかりはそれが幸いしたのかも知れない。
村本氏がカオサンロード(バックパッカーのための安宿が集まる通り)付近で撃たれたという報道も一部にはあるが、様々な情報によれば、やはりこの4月10日の夜、最も激しい衝突があった民主記念塔付近ではないかと思われる。 いずれにしても管理人がバックパッカー時代に慣れ親しんだ場所なのでショックを受けている。

以下の映像はTony Johというジャーナリストが撮影し、タイの英字紙「NATION」の電子版に掲載されたものだが、軍と赤服(UDD=タイ反独裁民主戦線)隊が対峙していたこのパンファー橋付近においても暴発直前までは音楽が流れたり、装甲車の兵士と赤服が握手したりと、現場には弛緩した空気があったように思える。 おそらく村本氏もこのエリアで取材をしていたのだろう。
最初は数発の花火のような音が響いただけだったが、それが合図となったかのように現場はハジけてしまった。
※一部ショッキングなシーンが含まれています。
この一つ目の映像が撮影されている最中にこの付近で村本氏も撃たれたものと思われる。 既にニュースで流されたように、村本氏が最後に撮影していた映像には政府軍側から撮ったものと赤服隊側から撮ったものがあり、彼が取材者としての客観的な視点を意識していたことが伺われる。 それはこのYouTubeの動画を撮影したジャーナリストが常に赤服側から撮影しているのとは対照的だ。
二つ目の映像は民主記念塔付近で、散発的な銃声が聞こえながらも小康状態となった現場。 持っていたゴルフクラブのシャフトに実弾が命中したという赤服隊の男。 僧侶からライターを借りて煙草をくゆらす男。 駆けつけた救急車は村本氏を収容したのかも知れない。
ふたたび装甲車と対峙する赤服隊。 ハンディカム片手に装甲車の前に歩み出たツーリストとおぼしき男、突如自ら武装解除して投降する兵士、これが証拠だとばかりに手に手に実弾や空薬莢をカメラの前に差し出す赤服隊・・・。
今回の反政府デモはいつものエリアと違って日本人が多く住むエリアや中心部のサイアム地区など商業地域にも及んでいる。 さすがに現地の友人や取引先が心配なので、ここ数日メールのやり取りをしたり、 #ThaiRedJをフォローして情勢を見守っているのだが、そこでは軍に銃撃されて倒れた赤服隊の男が、真っ二つに割られたばかりの頭からおびただしいい血を流しているショッキングな映像もあった。 さすがにすぐに削除されたようだが、かなりの殺傷能力を持った実弾が使われているのは明らか。 それは軍のみならず、赤服隊も軍から強奪した銃器を使っている模様。
Nine of 12 victims killed by super power rifles【The Nation】
2007年9月のビルマ・ラングーンでの長井氏に続き、反政府デモがハジけた瞬間にその場所にいて亡くなったのがまたしても日本人のジャーナリストとは・・・。
ソンクランとともに事態が収拾することを祈る。
不幸にも亡くなられた村本博之氏のご冥福をお祈りいたします。
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別のエントリーを立てると「またタイのことか?」とツッコまれそうなので追記(4/13)。
タイ政府が「赤服隊に混じったテロリストの映像」を公開したものが日テレの夕方のニュースでオンエアされた。 アピシット首相が「赤服に身をやつしたテロリスト」と断じた彼らの存在については10日夜に現場にいた人の証言から明らかになっており、その後も現地在住者の情報によれば「黒服」、新聞記事では「Men in Black」とそれぞれ伝えられていたものの、映像に捉えられたものは初めて目にした。
一方で赤服隊のリーダー・ナタウット氏は彼らを政府軍(鎮圧部隊)内からドロップアウトした反乱分子と見ている。 そして政府が彼らを特定しようとすることもなく、そしてまた我々に逮捕に協力するような要請もなかったとして批判している。
Natthawut: 'Terrorists' rebel soldiers【Bangkok Post】

NYTに掲載された撮影を拒む黒服の画像が様々な憶測を呼んでいる。 ウェストバッグには「ARMY」の文字、タイ陸軍のそれとは異なる銃器? 軍の特殊部隊にしても工作員にしてもお粗末。 何にしてもこれがタイ・クオリティー?
管理人は陰謀論が嫌いなので、現時点では彼らの背後に第三勢力が存在するようなことはないと思っている。 そこにどんな思惑があろうともそれはあくまで国内の勢力によるものだと思う。 根拠はないけれど。
昨年同様赤服隊にはタクシン陣営から日当が出ており、デモ隊の後方から最前線まで並ぶ位置によって500~2,000バーツ。
これはちょうど一年前の映像で、以前にも紹介したかも知れないが、王宮前広場に設置された大スクリーンに集まった赤服のデモ隊を前に、タクシン元首相が海外の滞在先からインターネット回線を通じて呼びかけた映像。
「デモに参加したら500バーツ出す!」と豪語したタクシン。 広場で歓喜する赤服隊。 カメラ脇から「セ、センセイ、それはちょっと・・・」と狼狽する秘書?
ごく限られた一部は大義で動いている赤服隊だが、そのほとんどはヒマとカネで動いているに過ぎない。 デモ隊の主な構成員である北部の農民たちも今は農閑期でヒマなのだが、昨年同様田植えの時期になると仕事のために田舎に帰ることが予想される。
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