Home

OVERDOPE <β版>

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Comments (Close): -
  • TrackBack (Close): -

震災後の今思うこと



 あの日から一ヶ月が経とうとしている。
 批判を恐れずに言うなら、日本人を日本人たらしめてきたもののひとつは今回のような自然災害とその超克にあるのかも知れない。 不幸にも被災された人々が悲しみのどん底にいながらもその過酷な運命に抗い、懸命に立ち上がろうとする姿を見てそう思わずにはいられない。 おそらく我々はそうした記憶を糧にして「日本人」になってきたのだと思う。
 四方を海に囲まれたこの国を太古の昔から繰り返し襲ってきた天災。 それに打ちのめされてもそのたびに立ち上がってきた日本人。 被災地に生きる人々にはそんな日本人のひとつの原型が息づいている。 久しく目にすることがなかった美しい人々。 仏教的諦観や武士道だけでは説明できない何か。
 無脳な政府のリーダーシップがまったく見えないなか、被災者支援やインフラの復旧に携わる最前線の人々の現場力も健在である。 動きの遅い無脳政府を尻目に各自治体の連携や民間の協力で被災地にもようやく物資が行き渡りつつある。 自衛隊、海保、警察、消防の皆さん、そして米軍の惜しみない救援活動。 いち早く被災地入りしたボランティアの方々。 そして全国から送られた膨大な支援物資と莫大な義援金。 悲惨極まりない現実を前にして全国から寄せられる支援。 その力は日本人の抹殺を目論む菅内閣と民主党の破壊工作を凌駕する。
 以前少欄で「この国が今どうにか国家の体を成しているのは、政治家や官僚のおかげなどではなく、国民一人一人、つまりは市井の人々の努力と意識(国家意識、帰属意識)の高さゆえだろう」と書いた。 皮肉なことに災害時にはこうした事実がより顕在化する。
 そしてまた、民の質が高いということはしばしば指導者の質を低下させる。 極端な話、日本人はたとえ無政府状態にあっても秩序だった社会を維持できるだろう。 だから調整型のリーダーは最初から不要なのである。 必要とされているのはカリスマだけだ。 過去高い支持を受けた首相にはいずれもカリスマがあった。
 一方で国民を前にして語るべき言葉もなく示すべきビジョンもなく、被災地の避難所を訪れても「頑張りましょう」「応援します」などリーダーが発するものとしては恐ろしく空虚な言葉しか出てこないような人物が、誰一人として望んでいないにも関わらずこの国のリーダーに居座り続けている地獄。

110407a.jpg

 今回の大震災を列島が焦土と化したあの敗戦になぞらえる輩がいる。 これを契機に日本は新たなパラダイムを構築しなければならないと言う。 まったく新しい社会を作るべきだと声高に主張する。 果たして本当にそうだろうか?
 理由は自分でも判然としない。 それが間違っているとも思わない。 ただ、今この状況でそんなことを言う人間たちを自分の皮膚感覚が拒絶する。 彼らはこの惨状を「来るべきものが来た」とし、「我々が何かを怠ってきた報いだ」と言う。 確かにそうかも知れない。 しかし我々は何かに敗れたわけではないし、それまでの価値観を根底から覆されたわけでもない。 我々が目指し、積み上げてきたものはそんなに悪いものではなかったはずだ。 でなければこの喪失感を説明することができない。 
 被災者でもなく、ましてや被災地にいるわけでもない自称コメンテーターが、東京のスタジオから「頑張り過ぎないで」という言葉を電波を通じて流布することにも抵抗を覚える。 対象と用法をよほど注意して使わなければ、それは日本をダメにする魔法の言葉となる。



 いま頑張らなくてどうする。

スポンサーサイト

Home

Twitter Updates

overdope_ < > Reload

Search
Meta
Translate
Links
Tag Cloud
Banner

Ranking
Amazon Free Delivery
義援金詐欺は死刑でいいよ
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
Mobile
QR
Feeds
Save The Sea of Japan
Check This Out !
FC2

Return to page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。