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2009年08月31日

衆院選雑感

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          http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52016651.html

 もう笑うしかないような開票速報だった。 かつて一億火の玉で英米と戦った日本人は戦後60余年を経て一億総白痴化した。
 今回の結果は後に様々な分析がなされるだろうし、多くの切り口があるだろうが、管理人が一番感じたのは、残念ながらいまだこの国はカスゴミの支配下にあるということだ。
 管理人自身、国会に行ったこともなければ永田町での出来事に特別明るいわけでもない。 そしてまた多くの国民が同じだと思う。 そうした国民が政治について知るのはやはりまだまだテレビや新聞。 つまり多くの国民にとって政治とはディスプレイの上や紙の上で展開されるヴァーチャルな事象である。 そして、テレビと新聞のいずれも利用者が完全に受動的な存在と位置づけられるメディアである。 つまり情報の受け手が報道内容を精査する能力がなければたちまち思考停止し、無条件にそれを受け入れてしまう。 以下に参照するのは少し前の記事だが、そうしたテレビによる愚民化現象を示している。

         自民評価、やや持ち直し…読売ネット調査【YOMIURI ONLINE】

 確かに国民が旧態然とした自民党政治に辟易し、何かを変えたいという思いは理解できる。 管理人とて今の自民党政治には様々な点で大いに不満があるのも事実だ。
 支持政党を選択するにあたっては各々の国民に各々のプライオリティがある。 年金問題、雇用問題、子育て支援、景気対策、安全保障・・・何を優先するかはその人次第である。 管理人の場合、それは「日本」だった。 日本が日本たるためには、現状選択できる政党はひとつしかなかった。
 民主党圧勝を受けて、既に特定アジア各国から歓迎ムードが伝えられている。 こうした反日国家から歓迎される政権を日本人は選択してしまった。
 閣僚経験もある自民党のベテラン議員の刺客として送り込まれたのは汚沢の息のかかった何処の馬の骨とも知れない女工作員。 不祥事やスキャンダルがなく(知られていない)清廉潔白だけが取り柄のこうした新人候補。 その経歴は元アイドル、元カスゴミ、元キャバ嬢と多士済々だ。 もう既に「姫の虎退治」の姫の素性さえ忘れてしまったのか、そうした選挙区の皆さんはカスゴミ主導の与党ネガキャンとぽっぽの「政権交代」連呼の前に完全に思考停止し、汚沢の悦び組に票を投じたのである。 残念ながら国会は村議会レベルにまで質が低下、内政一辺倒になり日本の国際的なプレゼンスは地に堕ちるだろう。

 選挙期間中、日本中を駆け回って支持を求めた麻生首相には心からお疲れさまでしたと申し上げたい。 党内からもコキ下ろされ、カスゴミからは叩かれっ放しのなか孤軍奮闘した選挙戦という印象だった。
 安倍ちゃんが体調不良で辞任した後を継いだチンパンが突如政権を放り出したところで就任し、その直後金融経済危機に見舞われ、「100年に1度の不況」が直撃し、国民のなかに大きなフラストレーションが鬱積するなかで政権運営を強いられた麻生首相。 この国の将来について明確なビジョンを持つ政治家が少ないなか、明るい日本の未来図を描くことのできる希有な首相が1年という短命政権に終わるのは残念としか言いようがない。
 今回の負け戦のなか、それでも麻生自民党に票を投じた人の多くはこの国の行く末を憂う市井の人々だろう。 小選挙区はその性格上、思考停止しムードに流された人々の投票行動の影響をモロに受けるが、それでも得票数を見る限り一定の割合で自民党候補に票を投じた国民が存在する。 今回自民党に愛想を尽かせて民主党に投票した元支持者が多数存在する一方で、新たに自民党の支持者となった人々も少なからず存在するであろう。 自民党はこうした人々の支持を礎石とし、逆風のなか彼らが自民党に何を求めたのかをしっかり分析し、保守本流の政党として出直すしかない。
 公明党は自民党支持層の小選挙区での選挙協力がまったくといっていいほど得られず惨敗した格好だ。 自民党の支持層が本来的に持っている公明党への嫌悪感が表出し、自民党が独自候補を立てていない選挙区では多くの票が民主党候補に流れたのだろう。 自公の選挙協力の脆さが露呈した。
 果たして公明党は与党の旨みを忘れることができるだろうか? 管理人は公明党には民主党にすり寄って社民、国民との連立政権の一角に入ってもらいたい。 多くの自民党支持層もそれを望んでいるはずだ。

 一過性の「チェンジ熱」という疫病に侵されて政権交代したアメリカ。 ところがオバマ政権の実際のほとんどはブッシュ政権の踏襲に過ぎない。 何かを変えるということはそう簡単なことではない。 共和党との違いを出そうと医療制度改革という難題に正面からぶち当たったオバマ大統領の支持率は早くも50%を割り込んだ。 低福祉低負担のアメリカに国民皆保険を導入しようという政策には国民のアレルギーも大きい。 低貯蓄で刹那的消費社会のアメリカに国民負担による国民皆保険なんて幻想を抱くとは国が違ってもさすが民主党という感じだが、この問題は日本において年金問題が自民党にダメージを与えたように(主犯格は社会保険庁と自治労)オバマ政権の致命傷になりかねない。
 同様に、昨年チェンジ熱で国民党政権となった台湾もいま政権基盤が揺らいでいる。 中国との経済的な関係強化は、それによって台湾が中国の経済植民地になることを恐れる独立派の反感を買い、今月台湾を直撃した台風8号では被災地での救援活動の遅れから500人以上の死者を出し、国民から厳しい批判にさらされている。 そんなおり、ダライ・ラマ法王が被災地を訪問するためビザの発給を申し入れると馬英九総統はこれを受け入れた。 懸念された中国からの脊椎反射的な批判も今回は抑えめで、どうやら中国の傀儡に等しい国民党政権を側面支援するため、敢えて馬政権の批判を避けているようである。
 チェンジ熱に浮かれてはみたものの、実際は何も変わらないどころか以前より悪くなることさえある。 この夏、一億総白痴化した国民が選択した近未来は、日本とも関係が深いこの二カ国が既に体を張って示してくれている現状と大差ない。 一番の問題は、今回民主党に票を投じた多くの国民が、自らが愚かな選択をしたことにすら気づいていないという事実である。

 民主党の崩壊は既に始まっている。
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